いわゆる腰の疾患 ~椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、すべり症~

現在頻繁に行われている腰の手術は「椎間板ヘルニア」、「脊柱管狭窄症」、「すべり症」このスリートップに対してがほとんどです。

「椎間板ヘルニア」
はよく知られています。いわゆる軟骨が飛び出して神経を圧迫して痛みやしびれを引き起こす、だそうです。何のこっちゃと思いますが。
「脊柱管狭窄症」は、脊髄(神経)を通す背骨の穴が靭帯の肥厚により狭くなり、これまた脊髄を圧迫して痛みやしびれを引き起こす、だそうです。これまた何とも・・・。

ヘルニアは最近では以前ほど騒がれなくなったようですが、その代わりこの「脊柱管狭窄症」なるものが目立ち始めてきました。「腰部脊柱管狭窄症」などと漢字を並べ立てて圧倒するように患者さんに説明すると、有無も言わせず手術の承諾が得られ易いからなのでしょうかね。

そして「すべり症」、漢字で書くと「辷り症」
背骨(椎骨)の一部が分離してずれてくる疾患です。分離していてもずれてないのが「分離症」です。
分離というのは、いつの間にかなっていた疲労骨折ですが、先天的に分離しているケースもあります。健康な無症状の成人の数%に見つかります。
中学生か高校生の時のスポーツで傷める事が多いようですが、新鮮な骨折のように激痛がある訳でもなくなんとなく腰痛で検査をしたら見つかるというのがほとんどです。ですので、今の運動でなったのか、もっと以前からのものなのかはわかりません。

それでも、中高生の年齢で見つかると、数ヶ月のコルセット着用や運動の制限で骨が癒合する可能性もあります。かといって、日本中の中高生全員に定期的に腰のレントゲンやMRIの検査をするのも、現実離れした話です。日常生活に支障が出るわけでもありませんし、見つからなければ見つからないで済むことですから。

ちなみに、エスキモーの民族は50~60%が分離症だそうです。
この割合ですから、すべり症に移行している数も相当なものですが、特にこの民族に腰痛が多いという事は無いようです。
が、ここ日本で「すべり症」が見つかると、悲しいかなボルトやプレートなどでガッチリ固定されてしまいます。

いわゆる腰の疾患~椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、すべり症~の図 大川接骨院(金沢)

「椎間板ヘルニア」、「脊柱管狭窄症」、「すべり症」
この3つ、いずれも図で見ますと、何やらいかにも病的な感じに思えますが、スポーツをしたり、普通の老化現象で多く見られるものです。
何をもって、どの程度で手術となるかは、いつの世もそのドクターの判断のみですが、年々軽度の状態から手術のお誘いが始まっているような気がします。
椎間板ヘルニアで手術をして、痛みやしびれが取れず、それでは今度は狭窄症の手術をしましょうと、それでも治らず、少しすべりもあるみたいからと、最後はボルトを打ち込まれてしまいます。
この話、冗談ではなく、結構多いのが現実です。何度も腰痛や頚痛の手術を繰り返す芸能人やプロスポーツ選手は、このたぐいです。
名高いゴッドハンドにかかっているであろうこういう方々でさえ、そんなもんです。
いわんや地方の・・・。

手術をしてしまった方、あるいは希望を抱いて今から手術に臨まれる方、一つアドバイスです。
手術後の経過を、せっかく手術していただいた先生に尋ねられたら「おかげさまで楽になりました、ありがとうございました」と、だけ答えておきましょう。
痛みが取れていなくても焦らず、慌てず。
要らぬ事を言えば言っただけ、骨は削られてスカスカになります。その痛みをどうするかは、あとでゆっくりと考えましょう。

Follow me!