スマホネック ~スマホ・パソコン・ニンテンドー~

「スマホネック」とは、下を向いてスマホの操作を長時間、日常的に行う事による、首の痛みや肩の凝りです。
首周りの筋肉が凝り固まるので、めまいや吐き気を訴える方もいます。

スマホに限らず、1日中パソコンの画面をのぞきこむ様な姿勢でも、同じ症状がでます。
昔、ファミコンゲームが流行した時代に、アメリカで多くの子供に肩や首の凝りが発生し、その症状は「ニンテンドー(任天堂)・ネック」などと呼ばれました。
「ニンテンドーネック」も「スマホネック」と同じです。
細い首の筋肉で、5㎏近くの頭を変な角度で支える訳ですから、当たり前といえばそれまでの話ですが。
ですから、スマホネックになるのは、男性より、筋肉の細い女性の方が多いようです。 

そんな症状で病院でレントゲンを撮ると、「ストレートネック」と診断される事がよくあります。
当院でも、「痛いのはストレートネックのせいだ」と言われた、という患者さんは珍しくはないです。 
しかし、それは患者さんが勘違いされているか、説明をされた先生がお知りにならないのか、の、どちらかです。

「ストレートネック」だから痛いのではありません。
そもそも「ストレートネック」は病名ではありません。
痛みが出るほど首の筋肉が凝り固まった結果、首の骨の生理的なカーブがなくなり、ストレートになった、というだけです。
原因と結果が逆です。

スマホネック 大川接骨院(金沢)



しかし、いかにも背骨に異常があるような診断をされた患者さんは、結構落ち込まれるようです。 
えてして、スマホやパソコンに浸かっておられる方は若い人ですので、なおのことでしょう。

首や肩の筋肉の緊張、こわばりを取り除けば、症状はたいがい無くなります。
とはいえ、原因となるスマホやパソコンを止める訳にもいかないので、そこは難しいところです。

さて、症状が取れて、それでストレートネックが治っているのかというと、それはわかりません。
痛みや凝りが取れてわざわざまた検査に行く人はあまりいませんので、後の情報が聞けません。

現代病みたいなものですから、症状が無くてもストレートネックの方は、たくさんおいでるでしょう。
でも、症状が無ければ、それは気にすることもないんですけどね。
ヘルニアや狭窄症みたいなもので。

Follow me!