接骨院でよく見かける疾患の症例と、一般的な治療法についてご紹介いたします。
これらの症状に当てはまる方は、早急にお近くの接骨院または専門の病院を受診されることをお勧めいたします。

大川接骨院では患者様おひとりおひとりの症状を丁寧に診察し、それぞれに最適な治療法を考えております。
そのため、このページで紹介する症例・疾患名と同じでも、全く同じ施術を行うとは限りません。どうぞご了承くださいませ。

治療の種類と機器 大川接骨院(石川県金沢市)

↑接骨院で行う治療の種類と、使用する機器のご案内↑

院長コラム 大川接骨院(石川県金沢市)

↑こちらもどうぞ。院長執筆コラムです↑

首の痛み

寝違い

「朝起きると首が痛くて動かせない。」
就寝時の不良姿勢により起こる首の筋肉の急性炎症です。軽く首を牽引して低周波治療でも行えば1、2日で完治です。

頚椎捻挫

交通事故などのいわゆる「ムチウチ」です。初期はカラーで固定してその後、牽引や温熱治療を行います。

後縦靭帯骨化症

最近注目されている、脊柱の通る穴の前部の靭帯により脊柱が圧迫される疾患です。進行すれば下肢にも症状が現れます。

肩の痛み

五十肩

いくつかの有痛性の肩の疾患をまとめてこう呼ぶ事が多く、運動制限、夜間痛があります。
痛みをこらえて自分でむりやり動かして治したという根性のある人もいますが、強いストレッチ運動はストレッチ反射により悪化します。

腱板損傷

スポーツや外傷で起こる、関節を覆う筋膜状の部分に裂け目が入ったりする疾患です。腱板がもろい高齢の人は、ちょっとした動作でも痛めることがあります。

肩こり

強い肩こり筋緊張性頭痛や吐き気も引き起こしますので、まず原因をさぐり、それに合った治療を。
頚椎牽引、温熱治療、マッサージなどを行います。

背中の痛み

背部挫傷

肩甲骨と肩甲骨の間に時々起こる、大菱形筋という筋肉の筋捻挫?。息をするたび肋骨に沿った嫌な痛みがあります。ギックリ腰の背中版みたいなものと言えます。

背骨のずれ?

「背骨がずれている、曲がっている、他院でそう言われたことがある。」
時たま患者さんから聞くことがあります。
背骨を構成する椎骨と椎骨は前縦靭帯、後縦靭帯、その他、強力な筋肉でつながれています。日常生活の運動範囲内ではそう簡単に「背骨がずれる」ということはありえません。
そして、背骨が曲がっている、これは当たり前のこと。
「わたしの背骨はゆがんでいる、曲がっている、やたらボキボキ音がする」というようなことで悩む必要はありません。
この良く耳にする「背骨がずれている、曲がっている」という症状については、 院長コラム内「背骨のずれ?」の項にて大川の考えを述べていますので、どうぞご一読ください。

腰の痛み

ギックリ腰

外国では「魔女の一矢」とも言われ、腰椎捻挫、椎間板ヘルニア、変形性脊柱症などがあります。初期にはコルセットを着用し、安静にした方が無難です。
「負けてたまるか!」と、無理して動き、無残に完敗してしまう人もいます。
寝るときは体を横向きにして膝を曲げてエビのような体勢がいいようです。
腰痛体操などはあくまで予防ですので、痛めてしまったらそれなりの治療をしましょう。

妊婦さんの腰痛

お腹がせり出せば当然腰椎に負担がかかります。それに加え、妊娠すると通常動かない骨盤の関節を緩ませるホルモンが出て、よけいに痛みが増すことになります。

椎間板ヘルニア

「椎間板ヘルニア」椎間板の中の髄核が飛び出し神経を圧迫している状態を指す病名です。
今、整形外科の分野で二つの考え方が論じられています。
ひとつは椎間板ヘルニアによる腰痛や臀部、大腿、下腿の痛みやしびれは、「椎間板の中の核の脱出による神経の圧迫や、その圧迫された神経根の炎症によるもの」との説。
もうひとつは、「痛みの生じる原因は椎間板ヘルニアそのものではなく、その部分の筋肉の微細損傷により生じた筋硬結による痛み(筋筋膜性疼痛症候群、MPS)である。」という説。
それらについての大川自身の考察は、院長コラム内「 椎間板ヘルニアによる痛みに手術は必要なのか? 」の項にて述べていますので、どうぞご一読ください。

骨盤がずれる

「骨盤がずれる」
これまたよく聞く言葉です。
しかし、骨盤の関節は仙腸関節のみです。上半身の重さすべてをここだけでささえているのですから、その結合性と、支えている靭帯の強さはすごいものです。この関節が動くときは唯一、出産の時だけです。
それでは、ちまたに言われる「骨盤のずれ」とは何を指してのものか?
骨盤がずれて足の長さが左右違っている、そんなことを言われる方もおいでのようですが、健康な方でも足先の5ミリ、10ミリの違いはあたりまえです。試しにあお向けになり、短い方の脚を誰かに「えい!」と、引っ張ってもらってみてください。骨盤の傾斜がまっすぐになり、たぶん脚の長さは揃います。
腰や骨盤の筋肉はデリケートだ、あの姿勢が腰に悪い、あの座り方が骨盤に悪いなど、さほど関係ありません。
その程度で簡単にどうにかなる骨格筋ならば人類はとうの昔に二足歩行を諦めていたでしょう。進化の証は、腰周辺の筋肉が強くなったということです。
レントゲン写真やMRI画像で「骨折」、「腫瘍」、「感染症」以外のことを言われた時には、無視を決め込んでも構わないと思います。
詳しくは院長コラム内「骨盤がずれる」の項にて述べていますので、どうぞご一読ください。

股の痛み

変形性股関節症

主として軟骨がすり減ったり、大腿骨の位置がずれて痛みが出ます。女の人は特に骨盤の受け皿にあたる部分が浅いので発症率が高いようです。

膝の痛み

靭帯損傷

足先を外側に向け膝を曲げると内側に側副靭帯損傷を起こし、内側に向けて曲げると外側に側副靭帯損傷を起こします。多少伸びた程度と断裂したのとでは治療や期間に雲泥の差があります。

半月板損傷

クッションの役をしている軟骨の損傷で、スポーツで痛める率が高いようですが、ただストンと正座をしただけで手術をする程にまでなった運の悪い人もいるので気をつけましょう。

腸脛靭帯炎

大腿骨の外側の隆起部と靭帯の摩擦で起こるスポーツ障害です。ランニング時に足先を内側に向けるとより摩擦が強くなるので気をつけましょう。

変形性膝関節症

年齢を重ねるにつれ、軟骨は磨り減るなり水分が少なくなりへたったりします。

しかし、そのことにより膝関節の変形を認めるものの、直接痛みに結びつくものではありません。
膝関節の痛みの原因は、関節の変形そのものにあるのではなく、周囲の筋肉にあると考えます。
筋肉が短縮し、こわばってくれば筋肉内に硬結が生じ、神経のセンサーは痛みの元としてそれを感知します。温熱治療やマッサージ等で柔らかくすれば、その手の痛みはほとんど治ります。
膝関節症の治療としてチタンやプラスチックなどを関節に被せたり、打ち込んだりする手術が頻繁に行われているようですが、私の見方では、そういった手術はほとんど必要のないものです。
院長コラム内「変形性膝関節症」の項にて詳しく述べていますので、どうぞご一読ください。

足の痛み

シンスプリント

内くるぶしからすねにかけて痛むランニング障害です。原因として筋肉、腱、骨の異常が考えられていますが、はっきりしていません。運動後、違和感を覚えたらよくアイシングをしておいて下さい。慢性になるとやっかいです。

足関節捻挫

軽度から重度までさまざまですが重度になると骨折並みの治療を行います。しっかり治しておかないと足根洞症候群という後遺症に悩まされます。

痛風

何をしたという覚えもないのに親指の付け根に激痛が出ます。すぐに病院で投薬治療を受けて下さい。

ふくらはぎの痛み(だるみ)

初夏から多くなる、下腿の痛み、だるみ、寝ようにも寝られない、病めるような感じ。
ひと季節に一度はそのような経験もある方もおいでると思います。特に冷房のかけ始めの時期に増えます。
ふくらはぎの筋肉の血行が何らかの原因で悪くなる(持続的な立ち仕事、あるいは冷え)末梢循環障害です。何日も放ってがまんしていると筋肉が酸素不足になり、筋肉内に硬結が生じ、慢性的なだるみになります。
どうしようもないのでガンガン叩き、次の日に筋肉痛になり、あわてて受診される方もおられます。痛くて足も着けないと・・・。
適度なストレッチ、マッサージ、とどめに干渉波でも当てればその日からだるみからは開放されます。

肘の痛み

肘内障

小児の手を引っ張ったり、捻った時に起こる肘の関節の亜脱臼です。腕を下げて万歳をしなくなります。整復すればその場で治ります。

上腕骨上顆炎

使いすぎで起こる筋の炎症で、外側上顆炎は「テニス肘」、内側上顆炎は「野球肘」と呼ばれます。急性は冷却しますが、受診時点でほとんどが慢性なので温熱治療を行い、専用のバンドを装着します。

手の痛み

ドゥケルバン腱鞘炎

手の腱鞘炎の中でもっとも頻度の高い、親指の腱の疾患です。腱鞘炎とは、腱と腱を包む腱鞘の摩擦などの機械的刺激で起きる腱鞘の炎症です。サポーターや包帯などで固定しますが、強固な固定は関節をこわばらせるので避けています。

ばね指

弾発指とも言いますが、これも腱鞘炎の一種で、ある角度での指の屈曲、伸展時のつっかえと痛みがあります。夜間でも痛む場合は、簡単に固定します。ホルモンの関係で、閉経前後の女性に多いようです。